日本酒フェア

作戦:4名で参加。事前情報で県ごとのブースと聞いていたので、作戦会議。結局四人四様で興味エリアが異なるため、入口解散出口集合で。2時間一本勝負、結構な人の量とあって、優先順位つけておかないと、飲みたいところにたどり着けなくなります。私の優先県は、栃木(仙禽狙い)、秋田(新政狙い)、山形(吟醸王国)、高知(cel-24)、佐賀(七田狙い)。

楽しむポイント:

  • 軽く胃に何か入れていく:会場ではひたすらお酒だけを飲むことになるので、空腹は危険です。お酒のおいしさを損なわない程度に何か胃に入れておくのがおすすめ。ちなみに私はこの日はフレッシュフルーツ(葡萄、パイナップル、オレンジ)を摘んでから会場へ行きましたが、他にもチーズとかナッツなんかを軽く摘んでおくといい気がします。
  • 受付で荷物は預けて身軽に楽しみましょう:会場は人が多いのと、お酒を扱うので、荷物が多いとトラブルの元になりそう。特にリュックは、人間酔うと後ろを気遣えなくなるので、絶対に預けて。凶器になります。
  • 吐器をうまく活用して、酔いをコントロール:ついつい飲み下したくなるのが酒好きではありますが、無理するとろくなことにならないので、体調や酔い加減と相談しながら、上手に2時間楽しみましょう
  • お水はたっぷりと:急激な酔いを避けるためにも、お口をリセットするためにも、私は1ついただくごとにお水を飲んでいました。
  • 会話を楽しむ:黙々と飲んでいると、悪酔いします。せっかく酒蔵から杜氏さんや営業の方がお見えになっているので、お酒を褒めると会話が弾みます。いろんな秘話も聞けたりするので、笑顔でお話しして、楽しく飲みましょう♪

いただいたお酒の感想:

石川:「神泉」純吟乃白

とりあえず栃木を目指すつもりが、入口の石川ブースでなぜかまず引っかかる。石川ならではを頂こうと、「百万石乃白」「金沢酵母」に惹かれてこちらをチョイス。とてもすっきりとした味わい。僅かに酸味、基本的に引っかかりなくスッと体に落ちる。やっぱり金沢のお酒は、お料理を引き立てそうな味に仕上がっている気がします。

いざ、栃木ブースへ!!

お目当てのせんきーん(仙禽)。お目見えは、クラシック仙禽無垢。仙禽はクラシックとモダンがあって、クラシックは伝統的な生酛づくりを採用しています。ちなみに、モダンは速醸酛。

仙禽はドメーヌというワインの考え方(簡単にいうと、原料の栽培、醸造、瓶詰を一貫して自分たちで行うこと)を取り入れ、酒米は地元の契約農家のもの、しかも仕込み水の水脈周辺のもののみ使用するという非常にこだわった酒造さんです。生酛ならではの乳酸菌っぽい香りだちと、きれいな酸味、ふくよかなお米の味、そこまで冷やさず提供してくれたのですが、ちょうど味わいが開いた感じの温度感で、美味しくいただきました。

若駒愛山90無加圧搾り:ん、「無加圧搾り」だって。しかも説明書きが「バナナやマスカットを感じるうすにごりの微発泡」とあって、絶対好みっぽーいと思ってトライ。確かにフルーツの香りやフレッシュ感を感じる香り。とはいえ、90%精米なので、お米感も思った以上にたっぷり。微発泡、フルーティということで、すっきりした食前酒的なお酒を想像したけれど、これは食中酒の方がいいかも。

白相酒造:とちあかねイチゴ酵母RED

栃木の名産いちご酵母を使ったお酒。まず酒色が衝撃のRED!かわいい。いちご酵母は、いちごの花から分離したとのこと。ほんのりストロベリーレッドの酒色からは、フルーティなイチゴ酒とかを連想するのだけれど、これがなかなかがっつり日本酒で驚き。爽やかな酸味とお米の旨味のマリアージュが素敵。

小林酒造:鳳田美田別誂至高

写真がぶれちゃって出せないのが残念💧😊35%まで磨いたお米の吟醸香が本当に華やか。柔らかな甘さ、滑らかな飲み心地。素敵なお酒でした。。。「別誂」「至高」って、どれだけ特別感出すんだーって思うけれど、控えめにコメントしても、間違いなく「特別」なお酒でした。

ここから、秋田のブースに。秋田といえば、大好きな「新政」さんが。。。まずそれから。

新政:No6.A-type袋吊り

毎年6/6に発売されるA-Type。その中でも貴重な袋吊りとあっては、いただかないわけにはいきません。新政らしいフルーティで香り高いお酒。45%まで磨いたお米の華やかさ。

ゆきの美人:純米吟醸ゆきの美人

今回「美人」と名前がつくお酒は絶対試そうと思っていました。あやかりたい😊事前予習で、蔵内培養の酵母を使用というのに惹かれていました。吟醸なのに米の旨味が前面に出ていて、でも重さは感じない。まさに「美人」の心意気。芯の強さを感じる味わいでした。

平良泉:FOUR SEASONS 夏 涼冷え

「熟した瑞々しいメロン果汁を思わせる」と言いうコメントに心奪われいただいたお酒。山廃の60%磨きの純米酒なのに、すっきりいただけるお酒です。メロン感は、香りではあんまり感じなかったのですが、飲んでいくと、ほのかな甘みとその瑞々しいジュース感みたいなものを言っているのかなーと思いました。山廃の乳酸感は少ないのですが、優しい酸感は感じられて、これも夏にぴったりな印象。

そして、秋田からの吟醸王国山形へ。

秀鳳酒造所:山形讃香

フルーティな吟醸酒が好きとお伝えしておすすめされたこちら。お米は35%まで磨いたThe 大吟醸。この段階での好み一番。とにかく綺麗で華やか。キラキラしたお酒です。やっぱり私はアイドルタイプのこの手のお酒が好き。

後藤酒造店:辯天純米大吟醸原酒出羽燦々

セカンドチョイスはこちら。原酒なので17度と高めのアルコール。にもかかわらず、香り高く、甘めの薄濁りなので、ぐびぐび飲みたくなる美味しさ。吟醸酒って、おつまみがなくても美味しくいただけて好き。こちらは磨き48%。

ここから今後は高知ブースへ。何を隠そう、高知のcel24は大好物で、今回期待のブースです。

ブースではとにかくcel-24好きをアピール。最初にいただいたのはこちら。

有光酒造所:安芸虎cel-24

私的に今日イチ惹かれたボトルデザイン。日本酒と思えない可愛らしくて、それでいて大人っぽい色っぽいボトル。もちろんフルーティ。期待通りの南国フルーツ感ですが、cel- 24特有のパイナップル感ともちょっと違い、もう少し主張は少なめ。ジューシーで瑞々しくありつつもラストは引き締まる苦味要素がほんのり感じられ、ボトルの印象にも通じる「可愛らしさ」と「大人っぽさ」の共存したお酒って思いました。

有光酒造所:安芸虎深海の宇宙純米大吟醸

「宇宙に行って、深海に潜ってという過酷な状況を生き抜いた酵母だけでつくった」と説明されて、その生命力の強そうな感じにころっとやられて試飲。Cel-24とはまた違ったフルーティーさ。ちょっとバナナっぽくて、甘味が乗って、でもキレ良く後味の甘ったるさは感じない、濃醇で奥行きのあるお酒でした。後でちょっと調べたら、「宇宙深海酵母」はロシアのソユーズロケットで宇宙に旅立ち、宇宙空間で10日→海に沈め、深海6000mで4ヶ月という過酷な環境を生き延びたとのこと。きっとこの生命力を体に取り込んだはず!!

高知酒造:仁淀川純米大吟醸

こちらは高知初の酒造最適米「吟の夢」とcel-24酵母の高知愛がたっぷり詰まったお酒です。磨いたお米の爽やかなのに華やかな香り。甘さも十分、コクも十分。そこまでcel-24っぽいかというとそうでもないけれど、王道大吟醸な印象でした。

佐賀ブースに移動。最近佐賀酒は私的にヒットが多い。で、お目当ては七田さんです。

天山酒造:七田純米吟醸13

とにかく華やかなフルーツ香。洋梨っぽさ、メロンっぽさ、瑞々しさと甘いフルーツの香りが素晴らしい。今回1番ハマったお酒でした。穏やかで優しく心地よい酸が、飲み終わりを甘ったるさで終わらないよう、全体をしっかりまとめる感じ。これは、嬉しいことがあったときに、シャンパンがわりになりそうなお酒。

天山酒造:七田純米夏純

こちらは、マスカットや夏みかんの香りとのことでしたが、純米吟醸13を先にいただいてしまったので、若干インパクトが少なめ💦完全に順番間違い。。。でも、香りから甘さだけでなく酸味感、苦味感も感じられて、とても奥行きがある印象。味わいも旨味がちゃんと感じられるラストの苦味が後味を引き締めるようなきちんとした印象のお酒でした。

矢野酒造:竹の園純米大吟醸愛山

「ポッチャリしたやや甘口、キュートかつジューシー」という説明を、体験したくなって試飲。うーむ、だって「ぽっちゃり」って、あんまり味の表現に使わないですもん、普通。香りはそこまで強くないけれど、口に含むとボディ感強めの果実感が襲ってくる:。うん、きっとこれが「ぽっちゃり」。。。密度高めの質量と言うのかな、一気に流れ込んでくるパワフルさ。でも、最後はわりと早めにすっきりキレる、不思議。

愛知

関谷酒造:蓬莱泉摩訶

好みを伝えて、一押しでいただいたお酒。自社栽培のお米を使った大吟醸とのことで、期待が高まります。ブルーのボトルも独特のラベルも興味をそそられる。。。そして「摩訶」って、摩訶不思議の「摩訶」?しか思いつかなかったのですが、「多い」とか「優れている」という意味があるそう。メーカーさんの心意気を感じます。少しとろんとした液体。香りがとにかくフルーティで甘く、柔らかいのに飲みごたえもしっかりあって、幸せな気持ちになるお酒です。このままいただくのもいいですが、割としっかりしたお料理があっても受け止めてくれそうな、懐の大きさを感じました。愛知ですしね、ちょっと濃いめの味わいのお料理にも合いそうな気がします。

ここで、今まで完全マーク外だった熊本ブースに呼び込まれる。。。マーク外というのは、熊本=焼酎の図式が完全に出来上がっていて、あまり日本酒イメージがなかっただけなのですが。。。でも今回完全に概念が覆されました。素敵なサプライズ!!

花雪揚羽:

名前もボトルも掴みどころがないふわふわした幻想的な印象が好き。無濾過純米って、お米の甘みと複雑な味わいを勝手に妄想させてくれる。瓶内二次発酵で、シャンパンと同じ製法なのも、champagne lover心をくすぐります。想像した通りの優しい甘さに心地よい発酵感で、気分がふわーっと上がる、まさに揚羽蝶のような気持ちになれるお酒です。シャンパン同様、食前酒から食中酒まで対応できそう&甘いものにも合いそうな、ふわふわしているけれど包容力高めな素敵なお酒です。

REIZAN C2

パンチのあるビジュアル。日本酒とは思わないような、なんというかスポーツイベントの公式ドリンクのような強くなれそうな印象を抱くのは私だけ?でも、前向きな志を感じますね。。。アグレッシブなお酒を勝手に想像したのですが、発泡は穏やかな微発泡。瓶内二次発酵なので、柔らかくふっくらとした泡感に感じました。こういうのは試飲カップでなくて、グラスで飲んでみたいですよね。

埼玉ブースへ

以前飲んだAGEOが忘れられない私。なんと、その杜氏の村上大介さんを埼玉ブースに発見。

AGEOはなかったのですが、同じ北西酒造さんの文楽をいただきました。

北西酒造:文楽純米吟醸

優しいお米の甘みとふんわり香る磨いたお米の吟醸香。飲み飽きない優しさ、綺麗さ。破壊的吸引力のあるAGEOと比較すると、ちょっと優等生すぎる感は否めないけれど、こちらもとても良いお酒。村上さんの名刺もらっちゃったのは嬉しい♪

そしてラスト、長野ブース

ここまでくると何か変わり種が欲しくなり、長野だし何かサプライズが出てきそうと期待して、日本酒離れしたお酒という難題を振ってみる。

豊島屋:神渡ワイン樽貯蔵 MIWATARI CONNECTION

これはもうワイン。香りも圧倒的に白ワインの香りで、綺麗な酸感もワイン感を増しています。ワインとして提供されたら、疑問も抱かずに飲んでしまいそう。ワイン樽貯蔵というだけではここまでワイン感は出ないと思うのだけれど、めちゃくちゃ計算してこの味を出していると思うと、ちょっと感動します。ビジュアルもワインですね。。。この手袋つきの紹介もはまっています(笑)また「神渡(MIWATARI)」というのも神々しくて素敵な名前です。

https://jizake.miwatari.jp/items/64119764

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる