念願の未来酒店さんにクイック訪問。クイックというのは、後の予定があったため、20分一本勝負。最大限満喫したかったので、無理なく楽しめそうな2種飲み比べを選択。こういう時早飲みできると楽しいのにって思います💦お酒は、いろいろ攻めている感が半端ないWAKAZEブランドをチョイス。左がWAKAZE The CLASSIC、右はなんとチョコレートどぶろくです。
WAKAZE the CLASSIC
パリの醸造所で、フランス産米とフランス産麹を超硬水とワイン酵母で仕込むという、どこのスペックを切り取ってみても振り切った独自路線。精米歩合92%というのもなかなか珍しい。
香りは穏やかで、柑橘をほのかにまとった白ワインっぽさ。口に含むと最初酸味のインパクトがなだれ込んできて、甘さが追いかけてきます。13%と低アルコールなのに、かなりのボリューム感。最初はワイン感が勝っているのですが、後半お米が主張を増してきて、喉越しはしっかりとお米を感じることができます。後口はさらにしっかり日本酒で、最初の酸味と甘さのインパクトに完全に隠れていた葡萄の皮のような渋みとか苦味の引き締め要素がふっと上がってきて、複雑で厚みのある味わいに。これが低精米の奥行きなのかなと思ったりしました。かといって、雑味とかは全然なくて、真っ直ぐでいて複雑。「伸びやか」。きっと固定概念にとらわれない「攻め」の姿勢がこの味の世界観を作っているんだろうなぁと妙に感動。ありがちな日本酒マッピングのマップのどこにも当てはまらない、というか当てはめちゃいけないような、マイワールドを生きるお酒です。
WAKAZE CHOCOLATE DOBUROKU
実は最初に惹かれたのはこちら。ランチの後だったので。デザート的な甘さを求めていたのかも。勝手にアルコール版チョコレートドリンク的なものをイメージしていたのだけれど、良い方に裏切られました。まず、香りはそこまでチョコレートの香りが押し寄せる感じではなく、控えめ。甘ったるいチョコレートではなく、カカオニブ的なビター感の中にほんの少しバニラ的な甘いエッセンスが加わった大人びた印象のチョコレート香の中に、しっかりお米の香りが主張しています。お酒自体は、かなりドロドロの液体で、粒感もしっかり残っています。飲んでびっくり、スイーツ感ゼロ!鼻にビターなカカオの香りが抜けていき、味わいは割とカチッとした端正な男気あふれるどぶろくで、期待していたデザート感ではなく、しっかり日本酒。甘いものが苦手な方へのバレンタインデーの贈り物にも良さそうです。
コメント