「センベロ」イメージが強い赤羽に、大人がしっとり楽しめる素敵な日本酒バーが。予備知識ゼロで伺ったら、そこは日本酒愛溢れるママがいるそれは素敵な場所でした。錫のグラスにこだわりを感じます。幻舞推しのようだったので、そこは乗ってみました。
酒千蔵野:川中島幻舞ハーモニックエモーション無濾過原酒純米大吟醸(写真左)
美山錦49%精米の純米大吟醸中取りと山田錦35%精米の純米大吟醸を半々でブレンドし、かつ半年低温熟成させたというなんとも手間のかかったお酒。そのひとつひとつの工夫と手間に作り手さんの愛を感じます。香りはなんとも複雑。繊細かつ骨太、フルーツバスケットのように、素敵な香りが幾層にも重なっているような奥行きがなんともいえず素晴らしい。
口に含むと柔らかな甘さが寄せてきますが、のっぺりした甘さではなく、こちらも繊細なのに力強さを感じます。すーっとひく甘みで、上品な苦味が米の旨味と甘さを上手にまとめ上げ、最後はスッと切れるので、ついつい飲みすぎてしまいそうです。品よく骨太、ブレンドだから体現できた素敵なアンビバレンスの共存。
酒千蔵野:川中島幻舞無濾過生原酒純米吟醸ドライver(上の写真右)
こちらは美山錦100%の49%磨き。華やかで品が良いフルーティな香り。ちょっと白葡萄っぽいのかな。甘みと酸味のバランスがよく、夏でも飲みやすい。この日は湿度も温度もマックスな日でしたが、スーッと体に入っていく感じが良かったです。食事にも合いそうで、ヒラメとかポン酢で頂いた合いそうかなと思いました。この日はセロリの浅漬けに合わせてみましたが、セロリの苦味との相性もなかなか良かったです。
酒千蔵野:川中島幻舞純米吟醸愛山i無濾過生原酒
愛山100%。華やかな赤いラベルが魅力的。「i」という文字はいろんなものを連想させる。私、愛、哀、相、ITの「i」。。。。
ともあれ、香りで言うとハーモニックエモーションや美山錦純米吟醸の華やかさとはちょっと違う甘さ強めのフルーツ。とろりと甘味が強く、愛山ならではの旨味・甘味がしっかり乗ってくるお酒です。スイスイ体に入ってくると言うよりも、栄養価高そうな(あくまで印象ね)、しっかりカラダを作ってくれそうなイメージ。甘味を感じますが、もちろん旨味や酸味、若干の渋みという感じで、全ての味が濃く、濃厚。飲みごたえしっかり目でパンチのある味。案外和菓子とか合いそう。
酒千蔵野:川中島濁り
幻舞ではないけれど、同じ酒造さんのにごり。基本、にごり好き。あるとついつい頼みたくなる。
どっしり真っ白ですが、粒感はなく、喉越しまで滑らか。甘さはそこまで強くなくどちらかというと辛口、乳酸っぽさは残っていて、米の旨味もしっかり感じます。食中酒にも行けそう。お通しで出てきた卵焼きにもなかなかの好相性でした。結構ぽてっとしていて、辛口とはいえお腹はいっぱいになるので、飲み過ぎ注意。。。
南陽醸造:花陽浴おりがらみ純米吟醸無濾過生原酒備前雄町
何を隠そう、初花陽浴。ラベルも可愛らしくて、薄にごりで、なんというかとても女の子らしいお酒というファーストインプレッション。パイナップル系の吟醸香。フレッシュかつフルーティーで甘味たっぷり。好きなタイプ♡フルーツ&クリームチーズ合わせたい。酸味もしっかりあるけれど、温度が上がるとクリーミーさも出てきて、飲みごたえもしっかりあります。雄町のお米の旨味も後半特に乗ってきて、芯の強さを感じました。とても大事に愛されて育った箱入り娘という感じ。
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