特に何のお題も決めずに「美味しい日本酒飲みましょう♪」と集まった日本酒会。結果、季節柄のうすにごり・おりがらみ多めのラインナップに。かわいらしげなピンク多めです♡
ラストには寒菊飲み比べも。。。
<目次>
・鳳凰美田WINE CELL Sparkling2022 純米吟醸酒活性にごり生
・仙禽対決:仙禽立春朝絞り✖️仙禽UA 1st
・UNITED ARROWS コラボ対決:仙禽✖️阿部酒造
・天美 純米吟醸 うすにごり
・鳳凰美田White Phoenix 純米大吟醸酒 無濾過生 マグナム
小林酒造:鳳凰美田WINE CELL Sparkling2022 純米吟醸酒活性にごり生
まずは、Sparklingで乾杯✨
Sparklingなので「開栓注意!」と心して慎重にオープンするも、わずか7秒であっさり開栓。
ワイン酵母使用、瓶内二次発酵と日本酒離れした製法で、柔らかいガス感が印象的でした。アルコール度数16度ですが、柔らかい酸とお米の旨味が上手に合わさって、アルコール感をあまり感じずに飲めます。鳳凰美田らしくマスカット的吟醸香が最初に香って、口に含むと乳酸菌系の味わいが混ざります。少し温度が上がるとミルキー感が増してきて、またお米の旨味もより感じられ、飽きずに楽しめるお酒と思いました。心地よい酸味とお米の甘みがベストマッチな本当にバランスの良いお酒。
瓶内二次発酵とは、瓶に詰めたお酒に糖分と酵母を加えることで、瓶の中で発酵が進んで、味わいに変化が生じたり微発泡になったりする製法です。シャンパーニュや高級スパークリングワインでも用いられます。手間もかかるし、酵母や糖分の添加量や瓶の封口の仕方とか細かい調整が必要で、失敗するとお酒の品質が低下することもあるそうなので、きっと杜氏さん泣かせですね。ありがたいなぁ。。。
造り手:小林酒造(https://hououbiden.jp)
仙禽:仙禽さくら
we-ponsh飲み会ではもはや定番化している「仙禽」。今回は春の限定種「さくら」。薄く濁った液体に、優しい手書きタッチの桜が春を感じさせてくれて、めっちゃテンションあがるー!
香りはみずみずしいフレッシュフルーツで、青いバナナのようでもマスカットのようでも青リンゴのようでもあります。ひと口いただくと綺麗な酸と優しい甘みが春風のようにさーっと吹いていき、そしてドライに切れていく感じ。ラストに感じる苦味が次のひと口を誘発するので、どんどん飲めちゃいそう。
うすにごりというのがまた春の儚さをよく表している気がしますね。
手書きっぽいさくらがうすにごりの薄い白色の背景に繊細で儚げな印象。
短い春を楽しむのにぴったりなお酒です。
造り手:(株)せんきん(http://senkin.co.jp)
仁井田本家:にいだしぜんしゅおだやかうすにごり生
こちらは、農薬や化学肥料を使わない自然派日本酒で有名なにいだしぜんしゅのうすにごり。いや、これだけお酒飲むってなると、やっぱり無添加は安心でありがたい!しかも生酛づくり、瓶内2次発酵って、めちゃくちゃ手間かかっていますね。
こちらも「開栓注意」な感じだけれど、吹きこぼれることはなく、シュッという上品な開栓音と共に開きました。白桃のようにみずみずしくジューシーで、それでいて透明感のある香り。口に含むと、フレッシュで少しミルキーさのある酸味とお米の旨味がしっかり出ています。シュワシュワは穏やかです。生酛だけれど、生酛が苦手な人でも美味しくいただけそうな上品生酛づくりです。こちらもラストは上品な苦味が締めてくれます。
造り手:仁井田本家(https://1711.jp)
今西酒造:みむろ杉華きゅん無濾過生原酒純米吟醸おりがらみ
完全にネーミングにやられました。「華きゅん」って可愛すぎます。でも、名前に騙され油断すると、、、微発泡が多い今回の会で一番吹きました(笑)
最初にぶしゅっとやらかしまして、数回の開けては閉めというのを繰り返してようやくありつけた「華きゅん」さんは、こちらもフレッシュで軽やかなフルーツラムネのような吟醸香にまさに「きゅん♡」っとやられます。乳酸菌っぽい香りもほのかに感じて、なんとなく春の淡い恋心的なちょっと切ない「きゅん」も感じたり。。。飲んでみると、フレッシュで軽快である中に、甘味と酸味の力強さが押し寄せて思った以上にボディ感あるグラマラスな仕上がり。でも、後味はスッキリ切れて、軽い苦味と炭酸も相まって、割とドライにフィニッシュする印象。
写真、ちょっとぶれちゃった。。。
今年最初の春色のお酒かも。
フレッシュで軽甘なお酒ですが、食中酒にも十分いけそう。
造り手:今西酒造(https://imanishisyuzou.com)
油長酒造:風の森愛山807純米酒 無濾過無加水生酒
「風の森」ももはやwe-ponsh飲み会では定番化しつつあるけれど、珍しい愛山。今回のピンク祭りを大人っぽく占める素敵なパープルラベルが素敵です。
「風の森」らしいきめ細やかな微発泡、マスカットのそこはかとない香り。口に含むと柔らかく厚みのある甘味が最初に感じられますが、上品に酸味がまとめているので、とてもクリアで爽やか。それでいて、お米の旨味もたっぷり乗っています。わずかにミネラルの刺激があり、微発泡白ワインのような印象もあります。今までの「風の森」イメージとはちょっと違った表情を見せてくれました。
造り手:油長酒造
寒菊銘醸飲み比べ:OCEAN 99 銀海Departure✖️白銀海Snow Sea
本日のラストを飾るのは、寒菊OCEAN99の飲み比べ。銀海はDeparture 無濾過生原酒、白銀海はSnow Sea にごり無濾過生原酒で、どちらも純米吟醸です。
両方ともとてもジューシーでフルーティーな甘さが特徴的ですが、フレッシュ感もいっぱいで、酸味もバランス良く押し寄せるので、とても軽やか。さすが!微発泡もきめ細かくて柔らかで、特ににごりの方はお米の旨味と合わさって、ちょっとミルキーな感じも出ていた気がします。
飲み比べると、やはり白銀海の方がにごりだけあってお米の甘み・旨みがはっきり感じられるかなというところ。香りも完熟メロンとか完熟葡萄の甘めの香りだちです。銀海の方も甘めの香だちではあるのですが、比較するとりんごっぽさの方が勝っているような感じで、ラストの苦味がグレープフルーツっぽさを残してフィニッシュするので、スッキリいただける感じでした。
やっぱり飲み比べてみるって、楽しい。みんな「こっちが好き!」ってあって、また温度が上がってくると評価も変わったりするので、一緒に飲める仲間と時間と場所に感謝だなーと改めて実感。。。
造り手:寒菊銘醸(https://kankiku.com)
(2023/03/20)
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